2019年10月27日

めっきりと寒くなった石川県の怖くない話

今日は天気も良く琵琶湖までツーリングの予定でしたが

寒いという理由で中止に(笑



第54話「サンタが家にやってくる」

太郎君は小学2年生。

パパとママとの3人暮らしだ。

今年もあともう少しで楽しいクリスマスがやってくる。

太郎君は毎年サンタクロースからのプレゼントを楽しみにしていた。

去年はバスケットシューズをもらった。

今年はバスケットボールが欲しかった。

太郎君「だいぶボロくなったから新しいボールが欲しいなぁ」

太郎君はパパに聞いてみた。

太郎君「パパ、今年はサンタさん来るかな?」

パパ「太郎が良い子にしてれば来ると思うよ。」



太郎君は親に買ってもらう事は考えなかった。

何故ならパパが半年前からリストラというものにあって

会社を辞めて

家にはお金が無い事を知っていたからだ。


父親は再就職も中々決まらず

今日も母と喧嘩をしていた。

住宅ローンの滞納がどうこう言っているのが

聞こえたが小2の自分には意味が分からなかった。



毎日のように喧嘩しているうち、

パパは うつ病と言う病気になったらしい。

そのうち喧嘩はどんどんエスカレートしていった。

最初は口喧嘩だけだったのが

最近はママに暴力をふるっているみたいだった。


そんな生活が続くうち

12月に入りクリスマスが近づいてきた。


-12/24 クリスマスイヴ-


太郎君「パパ、明日のクリスマス、 

サンタさん バスケットボールくれるかな??」

パパ「大丈夫だと思うよ」

太郎君「ママもそう思う??」

ママ「・・・・・・・・・・」

母親の顔は殴られたのか顔の右半分が腫れあがっていた。

夜9時

ベッドの中の太郎君は明日のクリスマスが

嬉しくて中々寝付けなかったが

いつの間にか寝てしまった・・・・







「キャー」

「やめて~」

太郎君は1階から聞こえるママの悲鳴で目が覚めた。

また喧嘩が始まった。

今日の喧嘩はいつもより激しかった。

ドタバタとものすごい音が聞こえる

ここまでハードな喧嘩は今までで初めてだった。




そのうち音は止んだ。




太郎君「あ~終わったんだ 良かった」


ホッとした太郎君はまた眠りについた。

時計が12時を超えた頃だろうか

ギシギシと誰かが階段を上がってくる音で

太郎君は目が覚めた。

「あ、もしかしてサンタさん来たかも」

太郎君のテンションが上がった。

ギシ・・・・ギシ・・・・・

その足音は太郎君の部屋の前で止まった・

太郎君は薄目を開けてジッと待った。



ギィ・・・・・



ドアが開く。

暗くてよく見えないが人影が見える

その人影はゆっくりと少しずつ太郎君のベッドに近づいてきた。

太郎君のすぐ目の前まで来た時、

その人物がサンタでは無く、

自分の父親だと知った。



自分のためにサンタの格好をしてくれたんだろうか、

真っ赤な服を着ていた。


シャツのところどころから

白い生地が見えていた。



そして左手にはバスケットボール



右手にはノコギリを持っているようだった。







  


Posted by 細田塗料株式会社 at 05:26Comments(4)

2019年10月14日

要蔵

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Posted by 細田塗料株式会社 at 08:05Comments(4)

2019年10月13日

久しぶりの石川県の怖くない話③

第51話「迷子」
第52話「続・迷子」を読んでから読む事をお勧めします。




第53話「迷子・完結編」

高校2年生のC君が学校からのいつもの帰り道を歩いていると

教会の前で小さい子供が泣いていた。

近寄ってみると女の子なのか男なのかわからない顔つきをしていた。

C君「どうしたの?」

謎の子供「お姉ちゃん、お姉ちゃん~」

C君「お姉ちゃんとはぐれたの?」

謎の子供「お姉ちゃん、お姉ちゃん~」


男の子なのか女の子なのかわからないその子は

泣きじゃくってラチがあかない。

C君はその子の手を取って教会の中に入っていった。

C君「すいませ~ん どなたかいらっしゃいませんか~?」

すると奥から祭服を着た神父らしき人が出てきた












神父「まわりくどい事は良いから3000円ちょうだい」

  


Posted by 細田塗料株式会社 at 10:47Comments(5)

2019年10月13日

久しぶりの石川県の怖くない話②

第51話「迷子」を読んでから読む事をお勧めします。




第52話「続・迷子」

高校2年生のB君が学校からのいつもの帰り道を歩いていると

尼寺の門の前で女の子が泣いていた。

B君「どうしたの?」

女の子「お父さん、お父さん~」

B君「お父さんとはぐれちゃったの?」

女の子「お父さん、お父さん~」

女の子は泣きじゃくってラチがあかない。

B君は女の子の手を取って尼寺の中に入っていった。

B君「すいませ~ん どなたかいらっしゃいませんか~?」

奥からその尼寺の尼僧と思われるであろう頭巾を被ったを年老いた女性が出てきた」

尼僧「どうされました?」

B君「あの~ この子がお父さんとはぐれちゃったみたいで・・」

尼僧「え? どうされました?」

B君「いや、あの、だからこの女の子が迷子で・・」




尼僧「なるほどね ふむふむ・・」

尼僧は何かを察したのか

尼僧「ちょっとこっちに来て。」

B君達は本堂に通された。

尼僧「2人ともそこに座って」

2枚出された座布団に

B君と女の子は座った。


しばらくすると尼僧はお経を唱え始めた。

B君は何故お経を唱えるのかわけがわからなかったが

とりあえず目をつむり合掌をした。

お経を唱えて5分もしたころ

尼僧「もういいですよ」

B君は目を開けると

さっきまで隣で座っていた女の子は いなくなっていた。

B君「あれ?女の子は?」



尼僧「わたしには最初からあなたしか見えませんでしたよ」

尼僧「あの女の子の幽霊は天国のお父さんとはぐれしまったようね。でももう大丈夫ですよ」


B君「え? あの子 幽霊だったんですか??」

B君「でも良かった~ お父さんのとこにちゃんと行けたんですね」



たとえ幽霊でも無事 父親のところに行けた事にホッとしたB君は帰ろうとすると

尼僧「あ、ちょっと待って、

実はうちの寺の無縁仏のお墓の供養代の寄付を募ってて、

少しで良いから助けてもらえせんか?」


B君は快く財布から3000円を出すと尼僧に手渡した。





尼僧「ありがとう ありがとう」

尼僧は寺から帰って行くB君の姿が見えなくなるまで見送ると

本堂に戻って行った。



すると本堂の仏像の奥の隙間からさっきの女の子が出てくるではないか。


女の子「おばあちゃん 今日うまくいったね」

尼僧「楽勝ね」

女の子「きゃははは~」

尼僧「ヒャッヒャッヒャ」




  


Posted by 細田塗料株式会社 at 10:33Comments(2)

2019年10月13日

久しぶりの石川県の怖くない話①

長野ビーナスライン1泊ツーリングが中止になった・・・・・・





第51話「迷子」

高校2年生のA子さんが学校からのいつもの帰り道を歩いていると

お寺の門の前で男の子が泣いていた。

A子さん「ぼく、どうしたの?」

男の子「お母さん、お母さん~」

A子さん「お母さんとはぐれちゃったの?」

男の子「お母さん、お母さん~」

男の子は泣きじゃくってラチがあかない。

A子さんは男の子の手を取って寺の中に入っていった。

A子さん「すいませ~ん どなたかいらっしゃいませんか~?」

奥からその寺の住職と思われるであろう袈裟を着た老人が出てきた」

住職「どうなされたかな?」

A子さん「あの~ この子がお母さんとはぐれちゃったみたいで・・」

住職「ん? なんだって?」

A子さん「いや、あの、だからこの男の子が迷子で・・」




住職「なるほど ふむふむ・・」

住職は何かを察したのか

住職「こっちに来なさい」

A子さん達は本堂に通された。

住職「2人ともそこにお座んなさい」

2枚出された座布団に

A子さんと男の子は座った。


しばらくすると住職はお経を唱え始めた。

A子さんは何故お経を唱えるのかわけがわからなかったが

とりあえず目をつむり合掌をした。

お経を唱えて5分もしたころ

住職「もういいですよ」

A子さんは目を開けると

さっきまで隣で座っていた男の子は いなくなっていた。

A子さん「あれ?男の子は?」



住職「わしには最初からあんたしか見えなかったよ」


住職「あの男の子の幽霊は天国のお母さんとはぐれしまったようじゃな。でももう大丈夫じゃよ」

A子さん「え? あの子 幽霊だったんですか??」

A子さん「でも良かった~ お母さんのとこにちゃんと行けたんですね」



たとえ幽霊でも無事 母親のところに行けた事にホッとしたA子さんは帰ろうとすると

住職「あ、ちょっと待ってくれんか、

実はうちの寺の無縁仏のお墓の供養代の寄付を募っておってのう、

少しで良いから助けてもらえんか?」


A子さんは快く財布から3000円を出すと住職に手渡した。





住職「ありがとう ありがとう」

住職は寺から帰って行くA子さんの姿が見えなくなるまで見送ると

本堂に戻って行った。



すると本堂の仏像の奥の隙間からさっきの男の子が出てくるではないか。


男の子「おじいちゃん 今日うまくいったね」

住職「楽勝じゃわい」

男の子「あははは~~」

住職「ガハハハハハ」



  


Posted by 細田塗料株式会社 at 07:37Comments(2)