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2021年06月17日

令和3年石川県の怖くない話③



第1話「家族のありかた」

いつもなら21時には帰ってくる夫の信二さんが帰ってこない。

美咲さんの携帯に見知らぬ番号から

着信が入ったのは22時をまわったころだった。

美咲「もしもし」

前田「石川県警の前田と申します」

前田「夜分遅くに申し訳ありません」

美咲「なんの御用でしょうか?」

前田「実はご主人が交通事故にあって・・・」

美咲「え?」

前田「今、県立中央病院の緊急外来にいます」

美咲「主人は大丈夫なんですか?」

前田「危険な状況です。すぐに病院まで来て下さい」

美咲「わかりました。すぐ行きます」

美咲さんは寝ていた娘の由美ちゃんを起こして

車に乗せて病院に向かった。

由美「ねぇ パパどうしたの?」

美咲「パパちょっとケガしたみたい でも大丈夫だから」

病院に着くと美咲さんは由美ちゃんの手を取って緊急外来に駆け込んで行った。

中に入ると警察官らしき人間が待っていた。

電話相手の前田のようだ。

前田「ご主人は今、ICU(集中治療室)に入っています」

美咲「どういう事なんでしょう? どうして事故なんか・・・」

前田「どうやらスピードを出し過ぎてガードレールに突っ込んだようで」

前田「身元がわかる物が中々見つからなかったんですが 車の後ろにあった

バッグの中に財布があってその中にあった免許証からご主人だとわかったもので」

前田「それとどうやらご主人は運転前にアルコールを摂取していたようで

それで私がここにいるんです」

美咲「そんなはずはありません。主人はお酒が飲めないんです」

美咲 「飲酒運転なんかするはずはありません」

前田「しかしご主人の呼気からはアルコールが検出されています」

美咲さんは信じられなかった。

とりあえず娘を連れてICUに向かった。

看護師「ICUですのでとりあえず奥様だけお入り下さい」

椅子に由美ちゃんを座らせ一人ICUに入っていく美咲さん。

そこには両手両足を包帯でグルグルに巻かれた男がベッドに寝ていた。

信二「美咲・・・すまない こんな事になって」

あまりの姿に言葉が出ない美咲さん。

そこに医師が入ってきた。

医師「奥さんですね・・・・ちょっとこちらまで」

別室に通された美咲と娘の由美ちゃん

医師「ご主人は今大変危険な状態です。」

美咲「・・・・・・・・・・」

医師のその言葉を聞いた娘は何かを悟ったように

医師の方に向かうと医師の膝の上に座った。

医師「今夜が山かもしれません」

医師「最悪の結末も覚悟しておいた方が良いかもしれません」

美咲「・・・・・・・・・・・」

医師「奥さん?? 私の言ってる事がわかりますか?」

美咲さんはここでやっと口を開いた。

美咲「あの人は・・あのベッドで寝ている人は私の主人ではありません

そう言った時の

医師と娘のニヤニヤした顔が今でも忘れられない・・・・・・





Posted by 細田塗料株式会社 at 20:07│Comments(4)
この記事へのコメント
ぐあああ・・・
今回ハッシュタグがないのでオチがわからないっ

苦悶!!
Posted by クミン at 2021年06月18日 12:10
私の話にオチは期待しない方が良いです笑。
Posted by 細田塗料株式会社細田塗料株式会社 at 2021年06月24日 06:15
Mさん、解説を!
Posted by 湘南 T at 2021年07月31日 16:25
読んだ方それぞれが想像してくれたら幸いですw
Posted by 営業M at 2021年08月11日 17:46
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    コメント(4)